意外と知らない!?コーヒーの成分とその健康効果
実は世界で3番目に飲まれている飲み物、それが私たちの身近な存在「コーヒー」。
朝の目覚めや作業の合間など、毎日のようにお世話になっている人も多いと思います。
でも、「眠気が覚める」とか「集中力が上がる」といったなんとなくの効果しか知らない人も多いのでは?
今回は、そんなコーヒーに含まれる成分とその健康効果について、わかりやすく紹介します!
カフェイン:覚醒と集中力アップのカギ
まず思い浮かべるのはやはりカフェインではないでしょうか?
カフェインは天然に存在する精神刺激薬で、メチルキサンチン類に属するアルカロイドの一種です。
- 覚醒作用:眠気を抑えて集中力を高めてくれる
- 薬にも使われる:鎮痛剤や偏頭痛治療薬にも含まれていて、薬の吸収を助けたり、抗炎症作用も期待できます
コーヒー以外にも、緑茶やチョコレートなどにも含まれています。
クロロゲン酸類:抗酸化で腸にもやさしい?
コーヒーの苦味のもととなる「クロロゲン酸類」は、ポリフェノールの一種であり、強力な抗酸化物質です。
- 抗炎症作用:体の炎症を抑える働きがあります
- 腸内環境の改善:腸内で分解されて善玉菌を活性化する「プロバイオティクス」としての可能性も注目されています
ただし、人によっては胃食道逆流症の原因になることもあるので、飲みすぎには注意です。
ジテルペン類:フィルターで変わる影響力
コーヒーの油分に含まれるジテルペン類は、コレステロール値に関係する成分です。
- LDL(悪玉)コレステロールを上げる可能性あり
- ただしこれは「フィルターで濾過していないコーヒー」に限った話!
日本で主流のドリップコーヒーやペーパーフィルターを使った抽出法なら、ほぼ影響はありません。
研究初期段階ながら、抗がん作用の可能性もあるとされています。
トリゴネリンとピリジン:香りのひみつ
「トリゴネリン」はコーヒー豆に含まれる化合物で、焙煎時に風味の源となる成分を生み出します。
- 熱で分解されて生まれるのが「ピリジン」
→ コーヒー特有の**甘く土っぽい香り(アーシー)**の正体です
また、副産物として**ナイアシン(ビタミンB₃)**も生成されます。
ナイアシンは、代謝を助けたり、神経・消化・肌の健康にも関わる重要なビタミンです。
成分をもっと詳しく知りたい人へ
以下のキーワードのwikiのリンクを参照します。各成分の構造や化学的な性質が知りたい方は活用ください。
まとめ:いつもの一杯が、もっと面白くなる
いかがでしたか?
普段何気なく飲んでいるコーヒーにも、たくさんの成分が関わり合い、私たちの体に作用していることがわかります。
次にコーヒーを飲むときは、「この香りはピリジンかな?」「今飲んだカフェインが集中力を上げてくれるかも」と思いを巡らせてみてください。
きっと、いつもの一杯がもっと楽しく感じられるはずです。
今後、生産性を高めるためのコーヒーの飲み方を実体験をもとに紹介したいと思うのでよかったら参考にしてください。
参考書籍
- アレクシス・ウィレット(2023)
『DRINK あなたが口にする「飲み物」のウソ・ホント』
2023年4月28日発行
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