なんとなく投資について理解できて、「もっと自分でも勉強してみたい!」と感じている方へ。
今回は、私が実際に読んで役立った“学生からでも読みやすい3冊”を紹介します。
基本を学べる入門書 → 心理的な側面 → 実際のお金持ちの知恵、という流れで紹介していくので、「投資の勉強は難しい!」とか「何から読めばいいかわからない」という人にもおすすめです。
これらを読んでより賢い自分を作りましょう。
『投資の大原則』-基本を学ぶならこれ
概要
この本は、長期・分散・低コストの重要性を教えてくれる投資入門書です。
十分な資産を築くためのガイドブックのようなもので、インデックス・ファンドを中心に「なぜ買うべきか」「どれを買うべきか」を判断する力を身につけられます。
メンタル面も安定させる方法をシンプルに解説してくれるので、投資初心者でも理解しやすく、私は3〜4時間程度で読み終えました。
読む難易度
専門用語も少なく、分量も多くないので、投資の本に慣れていない学生でもスムーズに読むことができます。
印象に残った学び
私が特に学んだポイントは「市場を予測しないこと」と「コストの重要性」です。良いファンドと悪いファンドの違いを解説した部分で、誰にも未来は予想できないことが強調されます。
そこで推奨されるのが、インデックス・ファンドへの投資。市場の流れに身を任せるシンプルな方法ですが、多くの人にとって最適解であることがわかります。
また、手数料やコストが長期的には大きな差になるため、低コストのファンドを選ぶ重要性も学びました。
実践したこと
この本を読んで、私の投資への向き合い方は大きく変わりました。
それまではファンドの手数料なんて気にしたこともありませんでしたが、本書でコストの重要性を学んでからは、低コストのインデックス・ファンドを選ぶことが大前提になりました。
具体的な行動として、アクティブ・ファンドに手を出すのをやめ、全世界の株式と債券のファンドを1:1の割合で積み立てるというシンプルな手法に切り替えました。
証券会社は楽天証券を選び、具体的には
「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド(株式)」
「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(債券)」
を定期的に購入しています。
市場の短期的な動きを予測しようとするのではなく、世界経済全体の成長にどっしりと乗る。この考え方のおかげで、日々の値動きに一喜一憂することなく、心穏やかに資産形成を続けられるようになりました。
どんな人におすすめか
手間をかけずに投資を始めたい人や、知識ゼロで投資を学びたい人にぴったりの1冊です。まずはこの本から始めてみてください。
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『サイコロジー・オブ・マネー』-心理を制することが最大の武器
概要
本書は「投資の知識や才能よりも、人間の感情や心理こそが資産形成を左右する」というテーマを深く掘り下げた一冊です。
具体的な投資手法を解説するのではなく、歴史上の逸話や人々のエピソードを通して、なぜ私たちがお金に対して不合理な判断をしてしまうのかを、心理学的な側面から鮮やかに解き明かしていきます。
読む難易度
投資の専門用語はほとんど登場しません。数々のエピソードが物語のように語られるため、普段あまり本を読まない方でも夢中になって読み進められるでしょう。
お金の知識というより、「人間の物語」として楽しめる一冊です。
印象に残った学び
本書には数多くの金言が登場しますが、特に以下の3つが心に残っています。
- 富とは、目に見えないもの:高級車やブランド品は「富」ではなく、その購入に使われた「支出」です。本当の富とは、銀行口座の残高や投資ポートフォリオといった、他人からは見えない「使われなかったお金」であるという事実に、価値観が揺さぶられました。
- 幸運とリスクは表裏一体:他人の成功を妬んだり、自分の失敗を過度に嘆いたりするのは無意味であると気づかされます。あらゆる物事には、自分ではコントロールできない「運」の要素が絡んでいることを知るだけで、心が軽くなります。
- テールイベントの力:「ごく稀に起こる、非常に大きな影響を与える出来事」を意味する言葉です。投資の世界では、ほとんどの期間は平凡なリターンでも、ごく一時期の爆発的な成長が資産の大部分を築くという事実は、長期投資を続ける上で大きな心の支えになります。
実践したこと
この本が私に与えた影響は、投資手法よりもむしろ普段の生活や思考に強く表れました。
一番の変化は、他人との比較から解放されたことです。SNSで華やかな生活を見ても、「それは本当の豊かさとは限らない」と冷静に捉え、自分のペースで「見えない資産」を着実に増やすことの重要性を再認識できました。
また、「テールイベント」の考え方は、人生の羅針盤にもなっています。「ほとんどの試みは失敗しても、たった一度の大きな成功がすべてを補ってくれる」と考えることで、日々の小さな失敗を恐れず、長期的な視点で物事に挑戦できるようになりました。
どんな人におすすめか
投資で感情的な判断をしてしまいがちな人、SNSを見て他人とお金のことで比べてしまい、不安や焦りを感じる人に特におすすめです。投資の「やり方(How to)」ではなく、その土台となる「あり方(To be)」を見つめ直す、素晴らしいきっかけを与えてくれます。
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『1億円をためる方法をお金持ち1371人に聞きました』-実践のヒント集
概要
「お金持ちは特別な人」というイメージを覆し、彼らが日々実践している具体的な行動や考え方をインタビュー形式でまとめた一冊です。本書から、お金持ちのリアルなマインドや、私たちが抱くイメージとの大きなギャップを知ることができます。
読む難易度
難しい理論は一切なく、一つ一つのエピソードが短くまとめられているため、通勤中や寝る前などの隙間時間にサクサク読み進めることができます。誰にでも理解できる平易な言葉で書かれており、読書が苦手な方にもおすすめです。
印象に残った学び
本書から得た最も大きな気づきは、お金持ちは「収入の高さ」よりも「支出の管理能力」が圧倒的に高いという点でした。例えば、
- 財布の中は常に整理整頓されている
- 買い物リストを作成する
- ポイントやクーポンを賢く活用する
といった、誰でも真似できる地道な習慣の積み重ねが、大きな資産形成に繋がっていることに感銘を受けました。
また、派手な生活とは無縁の、質素で合理的な暮らしを送る人が多いこと、そしてその多くが遺産相続ではなく自らの力で資産を築き上げた「叩き上げ」であるという事実に、大きな勇気をもらいました。
実践したこと
この本は、私の日々の行動に具体的な変化をもたらしてくれました。
まず、紹介されていた習慣を参考に、毎日家計簿アプリで支出を「見える化」することから始めました。すると、今まで意識していなかった無駄な出費が面白いほど明確になり、自然と節約意識が高まりました。
次に、具体的な目標貯金額を設定し、給料日には自動的に別口座へ移動させる「先取り貯金」を導入。これにより、着実にお金が貯まる仕組みを作ることができました。
さらに、上手な買い物方法も参考に、日々の買い物ではクーポンを活用したり、まとめ買いをしたりするようになりました。「良い家具や家電を長く使う」という考え方にも共感し、「安物買いの銭失い」をしなくなったのも大きな変化です。
どんな人におすすめか
具体的な節約術や貯金の習慣を学びたい人、日々の生活を見直してお金を貯めるヒントを得たい人に最適です。
「まずはお金持ちの真似から始めたい」と考えるすべての人にとって、行動を変えるきっかけをくれる優れた一冊です。
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まとめ
今回ご紹介した3冊は、それぞれ異なるアプローチでお金と投資について学ぶことができます。
- 『投資の大原則』:まず何から始めるべきか、投資の「正攻法」を教えてくれる教科書。
- 『サイコロジー・オブ・マネー』:なぜ投資で失敗するのか、自分の心の「癖」を理解するための参考書。
- 『1億円をためる方法をお金持ち1371人に聞きました』:お金持ちの具体的な行動を真似するための実践ドリル。
まずは『投資の大原則』で基本を学び、次に『サイコロジー・オブ・マネー』でメンタルを整え、そして『1億円をためる方法〜』で日々の行動を変えていく。
この順番で読み進めることで、知識と実践の両輪が回り始め、着実に資産を築く力が身につくはずです。
これから投資を始めたい、お金と真剣に向き合いたいと考えている方は、ぜひこの3冊を手に取ってみてください。



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