「投資で稼ぐぞ!」と意気込んでも、僕たちがこの国で生きている限り、切っても切り離せないものがあります。それが「税金」です。
「え、税金の話?なんか難しそうだし、めんどくさい…」
そう思いましたか?正直、学生にとっては、税金ってあまり身近な話題じゃないかもしれませんよね。消費税くらいしか意識したことない人も多いはず。
でも、投資を始めると、この「税金」があなたの利益を大きく左右する重要なカギになるんです。
もしあなたが投資で10万円の利益を出したとして、そのうち2万円も税金で持っていかれるとしたら…どう思いますか? ちょっと残念ですよね。
実は、国には「投資で得た利益から、税金を一切取らないよ!」という、僕たち投資家にとっての最強の”裏ワザ”とも言える制度があります。
それが、今回テーマにする「 NISA(ニーサ)」です。
せっかく投資で頑張って稼いだお金を、無駄に税金で取られないためにも、NISAの仕組みを一緒に学んでいきましょう! これを知っているかどうかで、あなたの未来の資産が大きく変わりますよ。
そもそもNISAって、何がそんなに「お得」なの?
NISAを一言で説明すると、NISA口座の中で得た投資の利益には、税金がかかりませんよという、国が作った超おトクな制度のことです。
「え、普通は税金がかかるの?」と思ったあなた、その通りなんです。
通常、投資で利益(例えば1万円の儲け)が出ると、その利益に対して約20%(5分の1!)の税金がかかります。

例えば、1万円の利益が出ても、約2000円が税金として引かれ、実際にあなたの手元に残るのは約8000円になってしまうのです。結構大きいですよね。
ところが、NISA口座という特別な場所でおこなった投資で得た利益は、この税金がなんと0円になります。
1万円の利益が出たら、1万円がまるまる、あなたのものになるんです。
同じ投資をするなら、税金が引かれないNISA口座を使う方が圧倒的にお得。もはや、使わない理由がないほどの「国が認めたチート制度」と言ってもいいかもしれません。
新NISAの仕組みは意外とシンプル!2つの「貯金箱」を使い分けよう
2024年から始まった新しいNISAには、2つの「枠」、つまり2種類の貯金箱が用意されています。
- つみたて投資枠:コツコツ長期投資用の貯金箱
- 成長投資枠: ちょっと挑戦的な投資もできる貯金箱

この2つの貯金箱は、それぞれ役割と年間に投資できる金額の上限が違います。
① つみたて投資枠(年間120万円まで)
こちらは、前回の記事で学んだ「積立投資」をするための専用の貯金箱です。
特徴は、買える商品が国の厳しい基準をクリアした、長期投資向けの投資信託などに限定されていること。つまり、投資のプロが「これなら初心者でも安心してコツコツ続けやすいよ」と、あらかじめ優良な商品を厳選してくれているイメージです。
まさに、これから投資を始める学生のあなたにピッタリの仕組みと言えます。
② 成長投資枠(年間240万円まで)
こちらは、つみたて投資枠よりも自由度の高い貯金箱です。
投資信託はもちろん、Appleや任天堂といった、個別の会社の株(個別株)などを買うこともできます。
「好きな会社を応援したい!」「もっと積極的に利益を狙いたい!」と思った時に活用できる、少し上級者向けの枠です。
この2つの枠は、両方同時に使うことも可能です。ですが、まずは基本となる「つみたて投資枠」から始めるのが、王道のルートです。
なぜ学生は、まず「つみたて投資枠」から始めるべき?
「2つあるのは分かったけど、結局どっちがいいの?」と迷いますよね。
結論から言うと、学生のあなたは、まず「つみたて投資枠」だけを考えればOKです。その理由は3つあります。
理由1:前回の「積立投資」と相性バツグンだから
名前の通り、「つみたて投資枠」は積立投資でのみ使うことができます。
しかも1年の上限か決まっているのでその枠を埋めようと思ってもすぐには埋められません。なるべく早いうちからコツコツと始めることが重要なのです。
理由2:「何を買えばいいか」で迷いにくいから
投資初心者がつまずく一番のポイントが、「で、何を買えばいいの?」という商品選びです。
その点、つみたて投資枠で買える商品は、国がフィルターをかけてくれているので、とんでもないハズレ商品を引くリスクが低いのが大きな魅力。「このリストの中から選べば、ひとまず大丈夫」という安心感は、何物にも代えがたいメリットです。
理由3:正しい投資の習慣が身につくから
いきなり個別株などに手を出すと、日々の株価の動きが気になってしまい、ギャンブルのような短期的な売買に陥りがちです。
まずは「つみたて投資枠」で、目先の利益に一喜一憂せず、どっしりと構えて資産を育てていくという、投資で成功するための最も大切な”基本姿勢”を身につけましょう。
じゃあ「成長投資枠」は、どう使うの?
「つみたて投資枠が基本なのは分かったけど、もう片方の『成長投資枠』も気になる…」
そうですよね。少しだけ、こちらの貯金箱の使い方も紹介しますね。実は、ブログを書いている私自身も、この「成長投資枠」をしっかり活用しています。
「成長投資枠」の魅力は、なんといっても自由度の高さです。
例えば、任天堂やトヨタ、ソニーといった、あなたの好きな会社の株を直接買うことができます。
「でも、有名な会社の株って、何十万円もして学生には手が出せないんじゃ…?」
その通り。普通に株を買う(単元株:100株単位)のは、学生には難しいかもしれません。
しかし、楽天証券やSBI証券といった大手ネット証券には「単元未満株(1株から株が買える)」という、まさにお小遣いで始められる最強のシステムがあるんです。
これを使えば、月々数千円からでも、憧れの有名企業の株主になることができます。
私はこの仕組みを使って、化学メーカーや食品メーカーの株を少しずつ買い、応援する「推し活」のような感覚で投資を楽しんでいます。
詳しい解説は別の記事にしますが、1株でも株主になれば配当(会社からの利益の分配金)がもらえるので、すぐに「投資家」気分を味わえるのも、ワクワクするポイントですよ。
また、AppleやGoogleといったアメリカの超有名ハイテク企業にまとめて投資ができる「NASDAQ100」や「FANG+」といった、少し刺激的な投資信託を買うことができるのも、この「成長投資枠」の面白いところです。
まずは「つみたて投資枠」で基本を固めつつ、余裕が出てきたら「成長投資枠」で自分の”好き”に投資してみる。そんなステップアップを考えてみるのも、投資の醍醐味の一つです。
まとめ:NISAは、未来の自分への最高のプレゼント
今回は、学生が投資を始めるなら絶対に使うべき「新NISA」について解説しました。
- NISAは、投資で出た利益が非課税になる国の特別制度
- 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類がある
- 学生はまず「つみたて投資枠」でコツコツ始めるのが王道
NISAというお得な制度を、若いうちから使える僕たちは、実はものすごく幸運です。
月1,000円の積立投資でも、NISA口座でおこなうかどうかで、数十年後の未来は大きく変わってくるかもしれません。
「なるほど、NISAがお得なのは分かった。じゃあ、具体的にどこでその口座を開けばいいの?」
そう思ったあなた、素晴らしいです!
次の記事では、学生にオススメのネット証券会社2トップ「SBI証券」と「楽天証券」を徹底比較し、あなたがどちらを選ぶべきか、ハッキリわかるように解説していきます。いよいよ、口座開設という具体的な一歩を踏み出しましょう!
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