#4 【学生向け】将来の資産を守る投資信託の選び方

お金の話

口座を開設したら、さっそく投資信託を買いたいところです。が、いざ見てみるとアルファベットやカタカナの名前がほとんど、種類も豊富でどれを選べがいいのかわからないと思います。

「でも、NISAで買えるのは国が承認している投資信託だから安全でしょ?」

ですが、これから紹介することに気を付けないと知らないうちに損をしているかもしれません。

この記事では投資信託を選ぶときに気を付けるべきポイントとおすすめのファンドを紹介したいと思います。

結論:低コストで広く分散されている投資信託を買え!!

ポイントはいたってシンプル。様々な企業に投資をしつつ、その維持費はできるだけ安くするということ。

投資の神様として知られるウォーレン・バフェットさんも『投資の秘訣は決して損をしないことと言っています。

なぜ、低コストがいいのか?

基本的に投資信託を買うと預けた資産の管理費のような形で信託報酬がとられます。

そもそも投資の利益は平均で年5%前後のことが多いです。ここから信託報酬や税金が引かれます。

すると、手元の利益はさらに少なくなります。

なので信託報酬の分だけ複利の効果が弱まってしまうのです。

例えば、毎月1万円の積立を信託報酬の差が1%あるファンドをそれぞれ運用したとしましょう。年5%の成長で30年間運用できたと仮定します。

その条件では下のグラフのような結果になります。

これより積立の金額が大きくなると差額もより大きくなります。

より信託報酬が低いほうがいいことがわかると思います。

なぜ、分散しているのがいいのか?

端的に言うと、様々な企業に投資していると全体として大きく損をする可能性が低いからです。

例えば1社しか投資していないと、その企業の業績が悪くなると利益は少なくなり、最悪の場合はマイナスになります。

それが10社に増えると1社の業績が悪くても他の企業の利益が打ち消してくれ、全体としてはプラになります。

さらに100社、1000社と増えると一つ当たりの影響はどんどん小さくなっていきます。

さらに言うとどの企業、業界が儲かるかなんて誰にも分りません。でも分散させて投資すると利益をあげる企業にも自動的に投資することができます。

お勧めできるインデックスファンド5選

ここからはどんなインデックスファンドがあるのかを紹介していきたいと思います。全世界株、S&P500、TOPIXなどに連動するファンドを中心に、プラスαとしてチャレンジしたい人向けのものまで紹介するので是非参考にしてください。

お勧めするインデックスファンド

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
  • SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド
  • eMAXIS NASDAQ100インデックス

どのファンドも信託報酬が0.2%以内に収まり、様々な企業に分散しています。ほとんどがeMAXIS Slimのシリーズですがこれは三菱アセットマネジメントさんが運用しているものです。

上の3つはNISAの積み立て枠と成長枠のどちらにも対応しており、下2つは成長枠のみ対応しています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

信託報酬は0.05775%以内で日本を含む先進国ならびに新興国の株式に投資し、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行っています。

要するに世界中の企業に分散して投資してくれるものです。ただ、約6割が米国株なので米国の影響を大きく受けます。

まさに王道中の王道でこの投資信託をおすすめしない人はほとんどいないと思います。世界中に分散した投資をしたい人におすすめです。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

信託報酬は0.08140%以内で米国の株式に投資し、S&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用をしています。

S&P500とはアメリカを代表する優良企業500社の株価を元に算出される株価指数のことです。アメリカの株式市場に上場する企業の時価総額(企業の価値・規模)の約80%をカバーしているため、アメリカの株式市場全体が今どのような状況なのかを大まかに把握することができます。

こちらはアメリカの企業に投資したい、経済成長に期待する人におすすめです。

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)

信託報酬は0.143%以内で東証株価指数(TOPIX)(配当込み)と連動する投資成果をめざして運用しています。

TOPIXは東京証券取引所のプライム市場に上場する全ての銘柄を対象としています。2024年時点では約1,600以上の銘柄が含まれており、多くの企業をカバーしています。 そのため、日本株式市場全体の動きを、正確に映し出す鏡のような指数だと言われています。

こちらは日本の企業に投資をしたい、経済成長に期待する人におすすめです。

SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド

信託報酬は0.1158%程度、グローバルな債券市場の値動きに連動するファンドです。

債券は、ひとことで言うと「国や会社などがお金を借りるために発行する『借用証書』」のようなものです。

株式のような大きなリターンは狙うことは難しいですが、価格の変動が少なく安定した資産が欲しい人にはおすすめです。

eMAXIS NASDAQ100インデックス

信託報酬は0.2035%以内で米国の株式市場(NASDAQ100指数(配当込み、円換算ベース))の値動きに連動しています。

NASDAQ100は米国のハイテク企業やIT企業を中心とした約100社の株価を元に算出される株価指数のことです。

ハイテク企業が多いため、ほかのファンドよりハイリスクハイリターンになります。

まとめ

今回はおすすめの投資信託について解説しました。

他にも様々な投資信託があります。どれを選んでもいいんですが低コストで広く分散されているもの選べば大きな損をすることはないと思います。

投資する経験を積んでいく中で自分に合ったものが見つかると思うので、自分なりに思考錯誤してみてください。

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